学会の合間にプチ観光!仙台を駆ける個人タクシードライバーの奮闘記

タクシー体験談

こんにちは!仙台で個人タクシーを営む、伊達政宗公の熱烈なファンである私です。今日は、学会の合間に観光を求めるお客さんとのユーモラスなエピソードをお届けします。さあ、シートベルトを締めて、私のタクシーに乗車した気分で読み進めてください!

学会の合間、観光客がやってくる

最近、仙台で開催される学会が増えてきました。東北大学があるからでしょうね。私のような個人タクシードライバーにとっては、学会参加者=プチ観光のお客さん、という図式が成り立つわけです。学会のついでに「ちょっとだけ仙台を見てみたい!」という方が、意外と多いんですよ。

そんな中、よくあるのが「運転手さん、2時間くらい空いたから、どこか案内してくれない?」というリクエスト。自分の発表までの時間つぶしでしょうか?
2時間って、観光するには短いけど、なんとかしてあげたい!と思うのが私の性分です。だって、仙台の魅力を知ってもらいたいじゃないですか。

四国の大学教授との出会い

つい先日、四国からいらした大学教授が一人で私のタクシーにふらりと乗ってきました。学会の合間の2時間、ちょっとした観光をしたいとのこと。初めての仙台だというので、移動時間が少なくて済む「仙台城跡」と「瑞鳳殿」をご案内することにしました。

なぜこの2か所を選んだか?
それは、私が伊達政宗公の大ファンだからです!特に仙台城(青葉城)は、私の得意分野。つい最近、個人タクシー組合の観光研修会で、青葉城資料展示館の学芸員・大沢先生から受けた講義が頭にバッチリ残っているんです。大沢先生も私と同じく伊達政宗公の大ファンで、新潟県出身の彼は、独眼竜正宗の原作者・山岡荘八と同郷であることが影響していると語っていました。古文書を交えた詳細な解説に、私の伊達政宗愛はさらに燃え上がったのでした。

仙台城跡で歴史講義をぶちかます

さて、大学教授を乗せて仙台城跡へ向かう道中、私はまるで歴史の先生になった気分で、伊達政宗公の時代背景や仙台の地政学的な環境を熱く語りました。青葉城跡に到着すると、石垣の構造や天守台を作らなかった理由、さらには騎馬像の前で仙台平野を見下ろしながら「この平野をどうやって開拓して農地を広げたか」を事細かに説明。講義で聞いた内容に加え、私の独自の知識も織り交ぜて、ドヤ顔で語る私。大学教授も「こんなに詳しいなんて驚いた!」と目を丸くしていました。そりゃそうですよ、講義を受けたばかりの新鮮な知識ですからね!

スマホで記念写真をパシャパシャ撮っているうちに、あっという間に時間が経過。次は瑞鳳殿へ移動です。

瑞鳳殿でも熱弁を振るう

瑞鳳殿でも負けていません。伊達政宗公の霊廟としての歴史や、豪華な装飾の意味合いを細かく説明。教授は「へえ~」と感心しながら、時折メモを取る姿が印象的でした。2時間なんて本当にあっという間。気づけば学会会場である仙台国際センターに到着する時間です。

降車する際、教授がこう言ってくれました。
「いやあ、面白かった!伊達政宗公、すごい人物だったんだね。今度仲間と旅行するから、ぜひ仙台に来てあなたの車で案内してもらいたい。名刺交換してもらえますか?」

私は内心ガッツポーズ!名刺を渡しながら、再会を約束しました。そして、約束通りその年の11月半ば、教授は4人の仲間を連れて仙台に再訪してくれました。私のタクシーは再び歴史解説の舞台となり、仙台の街を駆け巡ったのでした。

個人タクシードライバーの喜び

学会の合間のプチ観光は、時間との戦いでもあります。でも、お客さんが「仙台、良かった!また来るよ」と言ってくれる瞬間が、私にとって何よりの報酬です。伊達政宗公のファンとして、仙台の歴史を語ることで、誰かの旅の思い出に少しでも貢献できるなんて、最高じゃないですか。

これからも、私のタクシーは仙台の街を走り続けます。もし学会の合間にちょっとだけ観光したいなと思ったら、ぜひ私のタクシーを捕まえてください。2時間でも、3時間でも、仙台の魅力をギュッと詰め込んだコースをご案内しますよ!ただし、歴史トークが長くなりがちなので、そこはご容赦を(笑)。

それでは、また次の乗客とのエピソードでお会いしましょう。伊達政宗公のご加護を!

プロフィール
書いた人
はたもん

こんにちは。仙台で個人タクシーを営んでいます。
「少しの間だけ」のつもりでしたが、気づけばこの道一筋のタクシー歴33年です。平凡な私でも33年の間にはいろんなことが起きました。
このブログでは、そんなタクシードライバー目線の仙台をお届けします。
仕事の体験談や趣味の山歩き・スキー・写真撮影についてもゆるっと綴ってまいります。どうぞよろしくお願いします。

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