個人タクシードライバーが本気でおすすめする!2025年・夏〜秋の仙台三大祭り

観光

東北の夏を彩る「仙台七夕まつり」(8月6日〜8日)

■ 仙台最大の夏の風物詩

仙台七夕まつり」は、毎年8月6日から8日の3日間にわたり開催される、仙台を代表する夏祭りです。全国から200万人以上の観光客が訪れるこのお祭りは、東北三大祭りのひとつとしても知られています。江戸時代から続く伝統行事で、豪華絢爛な笹飾りが仙台の街を彩ります。

■ 笹飾りの魅力とは?

メイン会場は、仙台駅から続くアーケード街(クリスロード、一番町商店街など)。そこに無数の巨大な笹飾りが吊り下げられ、まるで別世界に入り込んだかのような空間が広がります。

笹飾りはすべて手作りで、地元の企業や商店が何ヶ月もかけて準備します。それぞれの飾りに個性があり、見比べながら歩くだけでも十分に楽しめます。特に夜のライトアップ時は幻想的で、写真映えスポットとしても人気です。

■ 個人タクシードライバーが教える“穴場スポット”

私は33年間タクシーを運転してきましたが、観光客の方におすすめしている穴場があります。それは、藤崎百貨店近くの一番町ニ丁目商店街サンモール一番町。ここは比較的人が少なく、ゆっくりと飾りを見ながら歩けるエリアです。また、地元の飲食店も多く、休憩にもぴったりです。

■ アクセスと混雑回避のコツ

お祭り期間中、仙台市中心部は非常に混雑します。特に夕方〜夜にかけては人が集中するため、午前中から昼過ぎまでの時間帯に訪れるのがおすすめです。

また、仙台駅からアーケード街までは徒歩圏内ですが、スーツケースを持っての移動は不便です。観光客の方は、駅周辺のコインロッカーに荷物を預けるか、ホテルにチェックインしてから身軽な格好で出かけるとよいでしょう。

どうしても歩き疲れた場合は、無理をせずタクシーを使ってください。目的地に応じて裏道を使った移動ルートをご案内できます。たとえば、「定禅寺通り」から少し離れた裏通りなら、スムーズに移動できますよ。

街中が音楽で満ちる「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(9月)

■ 音楽が街を包み込む2日間

定禅寺ストリートジャズフェスティバル」は、毎年9月中旬の週末に開催される仙台の音楽イベントです。1991年にスタートし、今では仙台の秋を代表する風物詩として、地元のみならず全国からミュージシャンや音楽ファンが集まります。
2025年は9月13日~14日開催予定(第34回)

「ジャズフェス」と呼ばれるこのイベントは、名前こそ“ジャズ”ですが、実際にはロック、ブルース、ファンク、ポップス、ラテンなどジャンルを問わず多彩な音楽が楽しめます。

■ 会場は街そのもの

このフェスティバルの特徴は、仙台市中心部に点在するステージで、全ての演奏が無料で楽しめること。主な会場は、定禅寺通り、勾当台公園、市民広場など。青葉通やアーケード内にもステージが設けられ、まさに「街全体が音楽ホール」になります。

道を歩けば音楽が聞こえてきて、気に入った演奏があれば立ち止まって聴く。そんな“自由でカジュアルな音楽体験”が、ジャズフェス最大の魅力です。

■ 地元ミュージシャンとの出会いも

プロ・アマ問わず、毎年700組以上のアーティストが参加します。地元の高校・大学の吹奏楽部や、地域の音楽愛好家グループも多く出演しており、観客との距離が近いのも特徴です。

気軽に声をかけたり、CDを買ったり、その場で小さな応援ができるのも、このフェスならではの楽しみです。

■ タクシーだから知っている、移動と楽しみ方のコツ

ジャズフェス期間中、中心部は歩行者天国になったり交通規制がかかったりします。車での移動が難しいエリアもあるため、タクシーをご利用の際は**「外周エリアでの乗降」**をおすすめします。例えば、国分町通りや広瀬通り側からのアクセスが比較的スムーズです。

また、音楽の合間には、カフェや屋台も豊富に出店されるので、軽食を楽しみながらゆっくり過ごせます。地元のドライバーとしておすすめしたいのは、定禅寺通り沿いのオープンカフェ。緑の並木道と生演奏が、ちょっと贅沢なひとときを演出してくれます。

■ 雨でも楽しめる?

9月の仙台は天気が不安定な日もありますが、ジャズフェスは基本的に雨天決行です。傘ではなく、レインコートを持参すると便利です。タクシーを使えば、ステージ間の移動も濡れずに快適にできますよ。

熱気と活気が舞う「みちのくYOSAKOIまつり」(10月)

■ 東北の秋を盛り上げる元気な祭り

みちのくYOSAKOI(よさこい)まつり」は、毎年10月に仙台市で開催されるエネルギッシュなお祭りです。全国各地から“よさこいチーム”が集まり、個性あふれる踊りと衣装で仙台の街を鮮やかに彩ります。1998年に始まった比較的新しいお祭りですが、年々規模が拡大し、現在では200チーム以上が参加する一大イベントとなっています。2025年は10月11(土)・12日(日)開催

よさこいとは、高知県発祥の踊りで、和太鼓やロック、ポップスなどに合わせて、鳴子(なるこ)と呼ばれる小さな楽器を持って踊るのが特徴です。力強い動きと笑顔、チームの一体感が観客の心を打ちます。

■ 仙台市内各所で繰り広げられる演舞

みちのくYOSAKOIまつりの魅力は、仙台市内の複数の会場で同時に演舞が行われる点です。主な会場は以下の通り:

  • 勾当台公園 市民広場(メインステージ)
  • 定禅寺通り(パレード形式)
  • 仙台駅前・アーケード街
  • 泉中央駅前(郊外のサテライト会場)

市民広場では、各チームの演舞が順番に披露されるため、座ってじっくり鑑賞したい方におすすめです。一方、定禅寺通りなどでは、チームが移動しながら踊る“流し踊り”が見られ、迫力満点。演舞ごとに表現が異なり、どの会場でも新しい驚きがあります。

■ タクシードライバーが教える「雨でも楽しむコツ」

10月の仙台は秋雨前線や台風の影響もあり、天気が変わりやすい時期です。しかし、よさこいまつりは雨天決行。滑りやすい路面でも笑顔で踊る演者たちの姿に、逆に感動を覚えることも少なくありません。

雨の日に便利なのがタクシーの活用です。ステージ間の移動が必要な場合、雨の中を歩くのはなかなか大変ですが、タクシーなら会場近くの乗降ポイントまで短時間で移動できます。特に泉中央の会場へは地下鉄+タクシーの併用がスムーズでおすすめです。

■ 衣装と演出にも注目!

みちのくYOSAKOIの魅力は踊りだけではありません。各チームがテーマに沿って作った衣装や音楽、演出にも注目してください。中には地元の伝説や祭り、現代的なテーマを取り入れた演出もあり、その多様性が観る者を飽きさせません。

例えば、東日本大震災の復興をテーマにしたチームや、子どもたちだけで構成された元気いっぱいのチームなど、観客の心に残る演舞が数多くあります。

観光とセットで楽しむおすすめプラン

■ お祭りだけじゃもったいない!仙台をもっと楽しむ旅へ

仙台には、お祭りだけでなく歴史・自然・グルメといった魅力がたくさんあります。せっかく仙台を訪れるなら、ぜひ「お祭り+観光」をセットで楽しんでいただきたいところ。ここでは、私がタクシードライバーとしておすすめしたい**“お祭りと相性の良い観光スポット”**や、1日モデルコースをご紹介します。


■ 観光スポット①:伊達政宗ゆかりの地「瑞鳳殿(ずいほうでん)」

仙台藩祖・伊達政宗公の霊屋(おたまや)である瑞鳳殿は、格式高い桃山様式の美しい建築が魅力。杉木立の中にたたずむ静寂な空間で、歴史ロマンに浸ることができます。市中心部から車で10〜15分程度、タクシーでもアクセスしやすい場所です。そして青葉城跡をセットで。

  • おすすめタイミング:仙台七夕まつりの前後に静けさを求めて訪れるのが◎

■ 観光スポット②:仙台の奥座敷「秋保温泉(あきうおんせん)」

疲れた体を癒すなら、仙台市郊外の秋保温泉へ。お祭りで歩き疲れた足を、やわらかいお湯でゆったりと休めましょう。日帰り温泉も多数あり、タクシーなら片道30〜40分でアクセス可能。途中の「磊々峡(らいらいきょう)」という渓谷もおすすめ。

  • おすすめタイミング:よさこい祭りの後に、温泉で1泊して帰るのが至福のプラン

■ 観光スポット③:仙台城跡(青葉城跡)

伊達政宗公の騎馬像が立つ仙台城跡は、仙台市内を一望できる高台にあります。昼間の景色も良いですが、夕暮れ時や夜景も美しく、カップルや写真好きの方に人気です。

  • おすすめタイミング:ジャズフェスティバルの合間に立ち寄る短時間観光にも最適

■ 1日で楽しむ!おすすめモデルコース(七夕まつり編)

午前:仙台駅着 → コインロッカーに荷物を預ける
午前〜昼:仙台七夕まつりのアーケード街を散策(クリスロード、一番町)
昼食:一番町近くの「利久」で牛たん定食
午後:個人タクシーで瑞鳳殿 →青葉城跡へ → 見学後、市内ホテルでチェックイン&休憩
:再び中心部へ → 夜の七夕飾りを楽しむ
移動ヒント:暑さ対策と混雑回避のため、午前と夜を中心に動くのがコツ


■ タクシーで巡る、あなただけの仙台旅を

旅行先では、「ちょっと移動が面倒だな」「荷物が多いな」と感じる場面が少なくありません。そんな時、地元を熟知した個人タクシーを活用すれば、時間も体力も節約できます。実際、お祭り期間中は「観光地を効率よく回りたい」「穴場スポットに行きたい」というお客様のご要望に応じて、オーダーメイドの観光案内をすることもあります。

私たち個人タクシードライバーは、地図にない“ちょっとした楽しみ方”をたくさん知っています。気軽に話しかけていただければ、その場でルートのご提案も可能です。

個人タクシードライバーとしてのひと言

私は仙台で33年間、タクシーの運転手として仕事をしてきました。
観光客の方をお乗せするたびに、「この街の魅力をもっと知ってもらいたい」と心から思います。

仙台のお祭りは、ただイベントとして楽しむだけでなく、人の温かさや地域の誇りが感じられる貴重な体験です。七夕まつりの華やかさ、ジャズフェスの自由な空気、よさこいの熱気——それぞれに違った良さがあり、どれも仙台らしさを形にしています。

お祭りの合間には、地元の人と話してみてください。
仙台弁が飛び交う何気ない会話の中に、その土地の空気や文化が詰まっています。

そして、もし道に迷ったり、移動に困った時は、どうぞ遠慮なく個人タクシーを使ってください。私たちドライバーは、単なる“移動手段”ではなく、**旅のお手伝いをする“もう一人のガイド”**だと思っています。

また仙台で、皆さまとどこかの道でお会いできる日を楽しみにしています。

仙台七夕のホームページはこちら
定禅寺ストリートジャズフェスティバルのホームページはこちら
仙台みちのくYOSAKOIまつりのホームページはこちら


プロフィール
書いた人
はたもん

こんにちは。仙台で個人タクシーを営んでいます。
「少しの間だけ」のつもりでしたが、気づけばこの道一筋のタクシー歴33年です。平凡な私でも33年の間にはいろんなことが起きました。
このブログでは、そんなタクシードライバー目線の仙台をお届けします。
仕事の体験談や趣味の山歩き・スキー・写真撮影についてもゆるっと綴ってまいります。どうぞよろしくお願いします。

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